2021年の活動(思い出)
- Toshiki Kogure
- 2024年9月23日
- 読了時間: 6分
更新日:2024年10月26日
2021年2月までは卒業研究のかたわらeセーリングを細々と続けていました。卒研発表が終わったあと、決まっていた大学院進学を辞め、しばらくのニート生活が始まりました。
1. 学生王者決定戦(EGOK)
2020年度末にかけて大学生のレベルが上がっていき、特に4年生が多かったこともあり、3月に大学生限定の大会をやることになりました。
優勝候補は、都立、阪大、日大、京大、横国でした。
私は国内大会で無敗だったことでプレッシャーを感じていて、卒研期間になまった腕を取り戻そうと気合いを入れて準備しました。当日もたくさん練習した結果、レース本番では思った走りがまったくできずに終わりました。
この経験から得た「大会直前にレースしすぎない」という教訓は今でも守っています。
・成績表
優勝は、阪大の優月-Yutsukiさんでした。

・配信アーカイブ
2. Olympic Virtual Series
のちの人生を左右することになる初のオリンピックイベントが5、6月に行われました。
Laser、49er、Nacra17のそれぞれのチャンピオンを決め、しかもランキングの上位20位に入れば出場できるという、今思えば一見チャンスの多いイベントに思えますが、これがなかなか厳しいものでした。
当時はまだまだペナルティスタートが規制されておらず、特にLaserと49er はペナスタが通常のスタボスタートに対して有利になることが多かったです。
私は時間だけはいくらでもあったので、通常のスタートでペナスタに勝つための技術を磨き、あとは試行回数を増やすことで対抗しました。しかしLaserは20位に遠くおよばず、49erは終了約6時間前に21位以下に追いやられました。

ペナスタされてもなんとかなりやすいNacra17でようやく16位に入ることができ、決勝進出しました。

決勝は朝4時からでした。睡眠時間を早めて、数時間前から起きた状態でレースを迎えましたが、3時くらいに眠気が襲ってきて危なかったです。
R1で大きくミスしながらもメダルレースに残り、3位はギリギリ狙えるところにいました。メダルレースはスタートが決まらず、順位を上げることもできず、最終成績は7位という微妙な順位で終わりました。
しかしながら、この結果のおかげでJSAFよりこの年度の優秀競技者賞をいただきました。

・大会後に書いたブログ
・バルクヘッドマガジン記事
3. 全日本選手権
コロナ禍が続き、活発なプレイヤーが世界的に多く、上位層も厚くなってきていました。
日本も例外ではなかったのですが、私と同学年の速いプレイヤーたちは環境の変化などによってゲーム内で見かけなくなったり、全日本のような大会に出場しなくなったりしました。
このとき一番の強敵だった優月さんは参加せず、2020年大会でライバルだったSean Bondさん、Sea man shipはほとんどゲームから引退している状態だったのでやはり参加しませんでした。
とはいえ簡単には勝てない選手が揃っていたので、気を引きしめて臨みました。また、フォーマットも一新され、他の大会にはないユニークなものだったので、どういう展開になるのか予測できませんでした。
昨年と同様、序盤は出遅れましたが、中盤以降は大きなミスなく進められ、Vegasさん、sokenさんから逃げきって優勝しました。奇しくも2020年のクラブチャンピオンシップのときと同じ並びになりました。

・配信アーカイブ
・バルクヘッドマガジン記事
4. 世界選手権
2020のときと同様に、年間通して青レースに参加してポイントを稼ぎ、上位800名がプレイオフ出場権を獲得というフォーマットでした。
(↓Sohei NIPPONさん作の予選スケジュール。e-Prada Cupは集計対象外)

世界ランキングにそこまでこだわる必要がないことは2020年で判明しましたし、日本人ランク1位への執着もなくなったので、OVSやeSail GPなど他の大会と兼ねない青レースは規定レース数のみの参加でした。
序盤は世界400位台、日本10位台後半にいましたが、毎回参加するにはしていたことと、各イベント時に高得点を取ったことで最終的には世界38位につけ、日本のなかでは1位になりました。

2021年のプレイオフは、49er、Nacra17(リーチングスタート)、J/70を24時間ずつで、2020年と同様に規定レース数は20、レース数無制限でした(レース数制限という概念が、当時はプレイオフに限らずVRIにはありませんでした)。そしてランキングの上位6名だけが決勝進出。
2020年のときとは違い、他に予定がなかったので、3日間ともプレイオフに捧げることになりました。49erは相変わらずペナスタ相手に苦戦しましたが、2艇種目のNacra17はリーチングスタートなので、ペナスタで得することはできません。
元々Nacraは点数を出せるほうだったので、ハイスコア出すならここしかないと100レース近くやりました。ですが、マッチングする相手のレベルも高いので満足のいく点数は出せませんでした。
優月さんがNacraの日に高得点を出して決勝進出ラインに食いこんだのを見て焦りを感じながら、最後のJ/70を時間のあるかぎりレースしました。
ハイスコア更新の可能性も途中見えましたが、そううまくはいきませんでした。49erとNacraはフルヘルプで挑みましたが、逆にそれがいけなかったんじゃないかと思い、J/70はノーヘルプに戻しました。練習としてはとても充実しました。
結果は13位、74.7点でした。
昨年の41位、63.1点よりもだいぶ上がったので、よしとしました。

ちなみに3日間で193レースやってたみたいです。

ちなみにこの年のeSail GP(Season2)では一度だけQualifer Finalに進めましたが、ぱっとせずに終わりました。

5. ネーションズカップ
2020年と同様、フリートレースで組み合わせを決めた後はトーナメント1発勝負。前回よりも2か国増え15か国が集まりました。
日本の初戦はアイルランド。アイルランドは何人かうまい人はいましたが、選手層が薄く、チームレースの練習もあまりしていないようだったので、危なげなく勝てました。
・配信アーカイブ
・バルクヘッドマガジン記事
2回戦は前年も戦ったフランス。この年のフランスはいっきにメンツが濃くなり、チームレース力も仕上がっていました。日本チームも昨年よりは強くなっていたと思うのですが、この後優勝までいくフランスにただただ圧倒されるばかりでした。
前回のスペイン戦の悔しさと、世界選手権2021の決勝に進めなかった悔しさをぶつけようと練習してきただけに、やはり悔しかったです。
・配信アーカイブ
・バルクヘッドマガジン記事
・Soheiさん作のトーナメント表

Comments