2022年の活動(思い出)
- Toshiki Kogure
- 2024年9月25日
- 読了時間: 6分
更新日:2024年10月26日
2021年の夏、Olympic Virtual Seriesでの結果を見て連絡してくれた会社があり、2022年1月から所属することになりました。環境の変化に戸惑い、春~夏あたりは体調を崩しがちになりながら、なんとか乗りきった1年。
PCでの練習をはじめた年でもあり、動画編集やライブ配信をするようになったのもこの年から。当時は低スペックノートPCしかなかったため動作が不安定で、配信も満足にはできず、ほとんどの大会にはこの年の春に新調したスマホで参加しました。
1. 日本VRIクラブチャンピオンシップ (2021年大会)
年末よりも年始のほうが人が集まりやすいということで、2021年大会を2022年1月に開催。今回はレース数を減らし、ゴールドフリートとシルバーフリートに最初から分けることで、より参加しやすく、多くの人がより楽しみやすくしました。
ゴールドフリートのフォーマットは、5本のフリートレース後、上位4人が 2v2の準決勝に進出し、1位通過のプレイヤーが味方を選べる。そして勝ったチームが決勝進出、負けたチームが3位決定戦に進出し、準決勝で味方だった人とマッチレースをする、という、3つのレース形式の実力が問われる内容でした。
フリートレース予選は、期待のルーキーたちの登場、たった5レースかつカットなし、R2とR4の49er、Offshore Racerがリーチングスタートという変則的なコース入りなど、いくつかの要素が重なったためか、前回大会以上に上位が団子になり、1位から8位までわずか6点差でした。
私はギリギリで準決勝に進出し、1位通過のモチモチモチダさんに選ばれなかったもの同士のJPN985さんと組むことになりました。
最終レグまで試合はもつれこみ、私は4位、1位のJPN985さんが助けに来ないという状況でしたが、自力で2位まで上がり、決勝に進出しました。
決勝では、JPN985さんと最終レグまで一進一退の攻防が続きましたが、最後の最後で私が逃げきりました。今改めて動画を見てみると、最初から最後まで思った以上に接戦です。

・配信アーカイブ
2. 世界選手権
2021年までは予選終了後に行われる3日間のプレイオフで上位に入ると決勝進出でしたが、2022年からは方法がいっきに変わりました。
まず予選が3シーズンに分かれ、各シーズンの累計ランキング上位40人がシーズンファイナルに進出します。
シーズンファイナルは、最初の4レースを2フリートに分けて行い、R4終了時点の上位20人で2、3レースというフォーマットでカットなし、10位以内に入ればセミファイナルに進出です。
さらに3シーズン終了後、まだセミファイナル進出をしていないプレイヤーがプレイオフに参加し、プレイオフのランキング上位40人がプレイオフファイナルに進出。シーズンファイナルと同様にレースを行い、その上位6人もセミファイナルに進出します。
あとはいくつかのイベントの優勝者もしくは上位者から4人セミファイナルに進みます。
セミファイナルもシーズンファイナルと同様のフォーマットで、上位10名がグランドファイナル進出です。
この変更によって、年間を通して青レースに参加する必要がなくなり、プレイオフでの過度な負荷やパイレーツ(自分の順位を気にせず特定の相手を妨害する行為)の懸念などもなくなりました。
・フォーマット図

私はまずシーズンファイナル1に出場しました。2フリートに分かれて行うR4まででリードできたので、最後の2レースで崩れても7位でとどまり、セミファイナルに進出しました。

この年は、すでにセミファイナル進出を決めている人でも、のちのシーズンファイナルに出場することができたので、私は練習のためにあとの2回も出場しました。
シーズンファイナル2は試しにPCで配信しながら参加したところ、ラグがひどくて32位、シーズンファイナル3はスマホに戻して3位でした。
・成績表リンク
セミファイナルには、私を含めて日本からは4人が参加しました。
1レース目が朝4時からということもあって、睡眠時間の調整に苦労しました。そのときのことは下のブログに記録しています。
睡眠はまったくうまくいかず、体調はよくなかったですが、メンタル的には落ちついていました。そのプラスマイナスがリザルトに表れていて、良すぎもせず悪すぎもない順位が最後まで続き、12位で敗退しました。

ほぼ最悪のコンディションだったのに、よくここまで10位に近づけたなと今改めて思います。しかもこの年はペナスタが規制されそうになって結局されなかったという若干の悪条件つきです。
3年連続で決勝にいけなかったことは悔しかったですが、2021年プレイオフの13位よりも1つ上がったことと、日本人のなかでは1位だったことが救いでした。
3. 全日本選手権
コロナ禍の影響が弱まってきて、セーラーが気兼ねなく海に出られるようになってきたせいか、参加者がいっきに少なくなり、エントリーしたほぼ全員が決勝に出られました。前回大会から参加費とJSAF会員登録が必要になったことも、参加者減の要因になっているのだと思います。
私は3連覇がかかっていたことと、プロであることのプレッシャーを感じながら臨むことになりました。もちろん全レースノーヘルプで参加しました。私にとって国内大会はノーヘルプで勝ちつづけてこそ意味があり、無上の喜びがあるからです。
補足すると、公式の国際大会はアリーナというモードでフルヘルプが強制される一方、当時の国内大会はカスタムレースで行われたのでヘルプの有無は選手が選べました。最近では国内大会でもアリーナを使うことがあります。
序盤で大きなミスをしましたが、全日本はこれまでいつもそうだったので焦りませんでした。R3,4と順調に進み、R5のF50も自分ひとりが完璧なタイミングでスタートできそうだったのですが、欲張りすぎてリコール。運営艇がスタートラインの後ろにいたため30秒近く失速しつづけ、大きく挽回するチャンスが消え、運営からの救済もありませんでした。
大きなリードは消えましたが優勝の可能性は残っていたので、気持ちを切りかえてラスト3レースをがんばろうとしました。しかし、最前の件がやはり何かしら影響していたのか、1回も上位を走ることができずに総合4位で終わりました。

・配信アーカイブ
2021年から2022年にかけて、優月さん、muimuiさん、FC RICHさんなど、世界のトップで戦える選手が続々と出てきて、容易には日本一になれない、恵まれた環境になってきました。
4. ネーションズカップ
優月さんは不参加ながらも、年々強くなっている日本チームで3回目のネーションズカップに挑戦することになりました。
前回から3か国が入れ替わり15か国が集まりました。ネーションズカップもこの年フォーマットが大きく変わり、4グループに分かれての総当たり戦から始まりました。各グループの上位2チームが決勝トーナメントに進出します。
日本はグループCに入り、ドイツ、イタリア、ブラジルと戦いました。
どの国も初対戦で、どういう展開になるのか読めなかったです。結果的にはドイツ、ブラジルには勝ち、イタリアには負けて2位通過となりました。
ベスト4に入れるかどうかは、ここでイタリアに勝てるかどうかにかかっていましたが、力が足りませんでした。
vsドイツ
vsイタリア
(vsブラジルの動画はありません)
決勝トーナメントでは、3回目の対戦となるフランスと当たりました。2021年優勝国のフランスはこの年も強く、歯が立ちませんでした。フランスはこの後優勝し、2連覇を達成しました。
3年連続ベスト8となり、ずっと同じ場所に留まっているのがやるせなかったです。
vsフランス
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