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Paris 2024 Inshore Cup

  • 執筆者の写真: Toshiki Kogure
    Toshiki Kogure
  • 2024年10月6日
  • 読了時間: 6分

更新日:2024年10月26日

パリ五輪の関連イベントはOne Provence Challengeだけだと思っていたら、8月に突如としてこの大会が告知されました。

Paris 2024 Challenge ゲーム画面

オリンピックのロゴが使われていることからもわかるように、IOCの公認大会でした。8月上旬から9月上旬での開催で、時期的にもパリオリンピック・パラリンピックの開催期間に一致していました。


この大会では、4回の予選から2名ずつと、総合ランキングの男女上位2名ずつの計12名が決勝に進出しました。OESに似たフォーマットで、決勝進出のハードルは高かったです。

予選から決勝まですべてオンラインで行われ、優勝者には希望するコースを追加する権利が与えられるという、一風変わったものでした。



予選1


予選1の艇種はNacra17でした。96.9点で13位となり、予選決勝に進める12位以内に入れませんでした。しかし上位者にキャンセルが出たため、繰り上がりで出場できました。


予選決勝は3艇種で7レースを行い、R1~6で1カット、R7はカット不可というフォーマットでした。

朝5時からの試合で、体調を前日まで崩していたうえに睡眠もうまくいかずに少し眠い状態で参加しました。


R1はそこまで悪くなかったですが、R2、3でスタートはいいのに1上終盤でミスをして勢いをつけられず、R5までは微妙な順位が続きました。R6では1位を取り、R7も中盤くらいを走って、真ん中よりちょっと上の総合5位で終わりました。

体調のわりには悪くない成績だったので、また予選決勝に出場すれば勝てるかもしれないと思いました。

Paris 2024 Inshore Cup Challenge 1 Final のリザルト

・配信アーカイブ



予選2


予選2の艇種はILCAでした。レース上限数の60回を使いきって87.2点の18位で、繰り上げのチャンスもなく敗退しました。ILCAで高得点を取れる気がしないです。



予選3


予選3の艇種は3艇種を24時間ずつでした。ちなみに予選3からはロゴがオリンピックからパラリンピックに代わりました。


Nacra17のときに90点代を出し、ILCAは休んで最後の49erのときに追加でレースして97.7点を出して1位で予選通過しました。2位はトッティさんでした。

Paris 2024 Inshore Cup Challenge 3 のランキング

予選決勝をトッティさんと出るのを楽しみにしていましたが、何かしら事情か問題があって参加できなかったようで、日本からは私だけが参加しました。


また前夜の睡眠がうまくいかず、その時点で半ば決勝進出を諦めていました。

R1がいざ始まると、遅すぎるスタートから回航できないミスまであり、悲惨な状態でした。自分に期待せずにR2に臨んだ結果、振れが味方してまさかの1位。


次のレースもスタートがうまく決まり、もしかして好調な日なのかもと思いきや、1上の風が読めずに全員と逆方向に伸ばし、1下でペナルティをもらい下位に沈みました。

この日はずっと脱力した状態だったので、あまり落ちこまず、良いことがあってもミスがひどくても笑っていられました。


R4のNacraはR1のミスをふまえて早めに並びきれいにスタートして、1上の風読みが当たりまた1位。R5のILCAはR2で味を占めた下ピンスタートで1下までは4位とよかったですが、2上のコースで小さなミスをして6位。

R6の49erはスタートで出遅れて1上3位で回航するも、2上で逆転して3回目の1位をゲットしました。気づけば総合1位になっていました。


最終レースはリーチングスタートで、1下回航時に3位くらいにつけ優勝確実に見えました。その後1上で、右海面に寄せたい場面で上艇のタックを待ってしまい、1上回航直前の大きな右振れによって、危険なポートアプローチになった結果、1ペナルティ。2下回航時にインを取れずもう1ペナルティ。最下位になりました。最下位を取ったらほぼ確実に3位以下に落ちることは分かっていたので、さすがに焦りました。

前の艇のミスを待って走っていたら、2上で2つ上がり、3下で1つあがり、最後のリーチングでスピンダウンの判断が遅れたものの1つ上がり、8位でフィニッシュしました。


R6までのリードが大きかったのと1位を3回取っていたおかげで紙一重で逃げきり、総合1位で終われました。これで運や勢いがついたのか、数日後の世界選手権準決勝でもなんとかなるだろうと楽観的になることができ、それが結果につながったのかもしれません。

Paris 2024 Inshore Cup Challenge 3 Final のリザルト

・配信アーカイブ



決勝


決勝も朝5時からで、睡眠はとても良いわけではなかったですが、予選のときほどひどくもありませんでした。フォーマットは9レースで、最後の3レースはノーカットでした。


R1は、下ピンからきれいに出て左振れに乗りながら右に寄せていったのですが、後半さらに左に振ったあと右に振れ戻らず、中盤に沈みました。2上で1上の反省を生かして左奥まで伸ばして4位まで上がりました。


R2、R3も良いスタートはできましたが、ファーストタックのポイントがやや100点から離れ、1位を取りきれないレースが続きましたが、安定感はあるので暫定1位と同点の2位につけました。


R4はスタートで出遅れ、コースも微妙でしたが7位と被害を最小限に抑え、R5はまたスタートがよかったものの振れが読みきれず6位に沈みました。

R6でようやく、スタートからコース引きまでうまくいって1位を取れました。


この時点で17点の3位でしたが、1、2位は2人とも16点で、1点差しかありませんでした。その2人はKazukiさんとFC RICHさんで、日本人同士で優勝を争うことになりました。


R7はスタートで出遅れたものの、コースで挽回して1上を1位で回ったところまではよかったですが、1下のマーク選択を間違え2位に追いつかれて順位を1つ下げました。しかし、ライバルは自分より後ろを走っていたので暫定1位に浮上しました。


R8は上ピンからまあまあ良いスタートをしましたが、下艇がさらにうまくて逃げる必要がありました。下にルームがなかったのでそのままタックしたところ、自分の後ろで同じ頃タックした艇と接触してペナルティをもらいました。もっと安全を確認してからタックすべきでした。

その後順位を大きく上げるチャンスは訪れず9位でフィニッシュし、28点で暫定2位に。


1位はKazukiさんで25点、3位はFC RICHさんで30点。Kazukiさんにマッチレースを仕掛ける余裕はなかったので、R9は前を走ることだけを考えて臨みました。

スタートで久しぶりに後から入ろうとしたら入りやすい場所がなく、タイミングも合わずに出遅れました。Kazukiさんは右で高く、FC RICHさんは左で高く、もうだめかと思いました。


走れる場所を求めて中央海面をうろちょろしていたら、思いのほか右に伸ばした艇団が風弱くて苦しそうで、左の艇団も1上終盤の右振れのせいかそこまで前に出ておらず、1上を4位で回航し、FC RICHさんが1位、Kazukiさんが自分の後ろのほうという、何かが起こりそうな順位でした。

2上でFC RICHさんが左に向かっていて、風は弱いものの右が伸びる可能性があったため、一発逆転を狙って右に少し伸ばしました。それが裏目に出て、Kazukiさんともう1艇に抜かれ6位に落ち、FC RICHさんとも離されたので、総合3位になりました。


国際大会の決勝で3位以内に入ったのは初めてなので、一歩前進できてよかったです。

Paris 2024 Inshore Cup Grand Final のリザルト

・配信アーカイブ


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