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全日本選手権2024

  • 執筆者の写真: Toshiki Kogure
    Toshiki Kogure
  • 2024年10月6日
  • 読了時間: 6分

更新日:2024年10月26日

5回目となる今回の決勝は、初のオンサイト(オンライン参加も可)での開催となりました。会場は日本オリンピックミュージアムというところでした。また、JSAFのeSaiiling推進パートナーとしてロート製薬が協賛してくれました。

日本オリンピックミュージアムの会場内
eセーリング全日本選手権2024のレース海面にロート製薬のロゴ


決勝シード権の獲得には、世界選手権2024予選6の日本ランキングで上位に入ることが条件になっていました。

私は2位だったため、決勝からの出場になりました。

eセーリング世界選手権2024 Challenge 6 の日本ランキング

ちなみに予選は19名の当日参加で、昨年より増え、盛り上がっていました。そこから決勝には11名が進出しました。



全日本の決勝は、Paris 2024 Inshore Cupの決勝と同じ日に行われ、朝4時に起きて5時からParis2024決勝に参加した日の夕方(18時)からでした。

10時か11時ごろから2、3時間昼寝しようとしましたが全然眠れず、実際に眠れたのは30分から1時間くらいでした。昼寝後、体調がいい感じはせず、外に出るのが不安になってきました。この日は暑い日でした。


ここ最近たまに、体調のよくないときに外出する予定があると、家を出る前につらい感じがして、いざ外に出てみるとどこかで体が火照ったりクラクラしたりすることがあります。

暑い日だと特につらい感じが強くなります。睡眠不足などで神経が乱れ、脱水症状の予期不安が引き起こされているのではないかと推察していいます。


決勝の日に話を戻すと、家を出て最寄り駅に着くと、引き返そうか迷いながらも電車に乗りました。最初の乗り換えのときにつらさが増して、本気で帰ろうか迷いましたが、どうにでもなれと思い、会場のほうへ向かう電車に乗りました。人の多い急行に乗って、壁際に立ちながら深呼吸したり水分をこまめにとったりして、どうにか長い区間をクリアしました。

電車を降り、夕方になってもあまり涼しくならない外を歩いてまた体が火照りました。会場についてやっと涼めると思ったら、思ったより涼しくなく、油断ならない状態が続きました。でもJSAFの方やeセーラーの方とお会いして、不安はいくらかやわらぎました。


そんな状態だったので、今日は無事に家に帰れればいい、と思っていました。一方、朝の大会で3位だった悔しさもあり、できれば優勝したいとも思っていました。

プレイ環境自体もいつもと違い、何が起こるか分からなかったので結局、結果を期待しすぎず、1レース1レースを純粋に楽しむことにしました。

ちなみに決勝のフォーマットは前回と同じで、5レース終了後1カットして、上位10名がダブルポイントで3レース行います。


R1はやや上側からのスタートから、右に寄せたくても寄せにくく、右側に寄せた艇団に大きな差をつけられました。全体のレベルが高いため、順位を大きく上げられるチャンスは来

ないまま6位でフィニッシュしました。


R2はやや下側からのスタートで、ラインへの到達がシンプルに遅れました。海面の都合でブランケに入りながら左に少し伸ばしてからタックして右に伸ばしていきました。思ったより右に寄せる艇が少なく1上で3位まで上げると、1下終盤のミスで1つ下げて4位でした。

Kazukiさんとkuyc_31471さんに大きなリードを許しましたが、レースを楽しむことを意識できていたので、動揺せずに次のレースに進めました。


R3は上側から出ようとしていましたがスタートで並び遅れて、後ろからポートスタートしました。これが意外と決まり、一線集団の仲間入りができたものの、始終左振れが大きく1上は7位でした。そこから2上まで無難にコースを引き6位につけると、2下で前の2艇が隙を見せ、4位まで上がれました。


カットを含めれば全体的に混戦でしたが、純粋な合計点ではKazukiさんがひとり前に出ていたので、R4ではスタート前につきまといに行きました。そこまで本格的な妨害はできませんでしたが、Kazukiさんを下側に行かせない作戦は結果的に成功しました。

私はスピードをつけて真ん中よりやや下側の空いたところに入り、そのまま左端まで行きました。朝のレースの失敗もあって思いきったコースを引くことができ、予想どおりの左振れが入って1位を取れました。そしてKazukiさんには10位をプレゼントできました。


R5のF50では、UターンスタートをしようとしていたKazukiさんにスタート20秒前くらいにペナルティを与えてから、私は短めのUターンスタートをして出ていきました。風が強かったからか助走が短めでもスピードが乗り、下艇を突破して1上を1位で回れました。風は比較的分かりやすかったので、そのまま1位でフィニッシュでき、カット計算後10点の暫定1位になりました。

Kazukiさんはスタートで出遅れ、一時期はかなり後ろに沈んでいましたが6位まで追い上げ、12点で暫定2位になりました。


上位10名に絞られたあとのR6では、スタート約30秒前にKazukiさんにペナルティを与えられ、まきなおしたあとKazukiさんの1つ上側でスタートしました。加速するルームがなく出遅れそうになりましたが、Kazukiさんがリコールをしたので命拾いし、私は計画どおり右海面に悪くない形で寄せていけました。

1上を2位で回った後、1下で次の左振れが見えたので早めに動いた結果、風が弱くて後続艇につかまりペナルティももらい、4位まで落ちました。しかし2上の左振れをうまく使って3位まで戻しました。

Kazukiさんは復活できず10位になり、暫定4位まで落ち、R6で1位を取ったトッティさんが暫定2位に上がってきました。2位以降と10点以上差をつけられましたが、今のKazukiさんを見ると安心はできず、とにかくリコールに気をつけようと思いました。


R7はもう誰かを意識することなく、全員に狙われているかもしれないと警戒心を高くしてスタートしました。リコールしないように保険をかけたスタートだったため少しバウが低くなりましたが、少し右に寄せてからの左伸ばしで瞬間的に2位まで上がりました。

1上マークの近く、Kazukiさんの目の前でタックした瞬間、風が右に振れて下に入られて突きあげられました。危うく接触するところでしたが必死に避けて、あとは安全運転で3位をキープしました。

このレースでKazukiさんが暫定2位に復活、Yukoさんが暫定3位まで上がってきて、私とは14点差、15点差でした。次のレースが7位以上であれば優勝確定となりました。


最終レースのF50も、スタート前にKazukiさんを妨害しにいきました。スタート20秒前ほどにスタボポートで接触しにいったものの16条で自分がペナルティをもらいつつ、後ろに行ったKazukiさんの前にスタート10秒前くらいに位置どって再度妨害しました。風下へのラップを狙うKazukiさんから身を守りつつスタート。

1下を4位で回航した後、ベストなコースを狙うよりも順位を大きく落とさない安全なコースを選び1上は5位。2下で前2艇がジャイブ回数を増やした隙をついて3位に上がり、それ以降は派手なことをせずにその順位でフィニッシュして優勝しました。


3年ぶりの優勝にはなりましたが、アリーナモードを使ったため今回は初めてフルヘルプでの参加&優勝でした。ここしばらくはフルヘルプの練習も積極的に行い、フルヘルプへの抵抗や不慣れ感がなくなっていたので、レースを楽しめましたし、素直にうれしかったです。

eセーリング全日本選手権2024のリザルト

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